みなさん、こんにちは!
Booleanの濵﨑トキです。
いやー、この季節の晴れの日の陽気は、一年のうちで最も3Dプリントに向いていると思うのは私だけでしょうか。
暑すぎず、梅雨に入る前で湿気も少ないこの時期は1年で最も3Dプリンターがゴキゲンな時期です。ほら、弊社の3Dプリンターも喜んでいる声が聞こえてきますね。
ということで、「3Dプリントしてみましたシリーズ」第二弾行きたいと思います!
今回の素材はなんとーーーーー金属!!ステンレス!!
いきなり造形したモノの紹介ですが「インペラ」です。ポンプとかに使われるやつですね。
こちらです!(劇画調にしてみました)
大きさがわかりにくいので・・・こちらの写真も
こちらは美しい女性の手のひらで躍動するインペラ(大きさをお伝えするために撮影しております。)
いいです!なんかめちゃくちゃいいですね!心なしか、メタルがいつもよりも明るく光っている気がします。
造形した3DプリンターはこちらMarkforgedというメーカーのMetal Xという機種です。
樹脂を溶解して堆積させる方式(FFF)が最も一般的ですが、これと同じように金属粉末が混ざった樹脂で造形できるようにした(ADAM方式)のが画期的なポイントです。
MIM技術の応用ですね!
インペラの写真見ていただくと、堆積している層がわかると思います。(当然精度が必要なら切削などで精度をだすことももちろん可能です。)
ちなみに造形した後に焼結するプロセスを経ることで97%という高い密度の金属パーツを取り出すことが可能になっています。
Metal Xの造形の仕組み。※画像はMarkForged社HPから
勘の良い方はお気づきかと思いますが、
「焼結したら樹脂が無くなって縮んでサイズ変わっちゃうじゃん!」
という問題がありますが、その点に関しても「焼結して縮小する分も読み込んだ上で設計できる」んです!(Eigerという付属のソフトウェアで自動的に)
すばらしいですねー
これでデッドストックなっちゃった金属部品や、ちょっと欲しい工具なんかも、全部の工程を含めても最短3日で手に入っちゃいます!
当たり前ですが、ステンレスで造形してるので硬い!
造形したもの同士をぶつけると、なんともいい音がします。
最先端テクノロジーで作った 火打ち石みたいですね。
他にもアルミ・ニッケル・チタン・工具鋼などの素材を利用可能です。
短納期・高強度・金属素材が必要な”部品の試作”や”部品のデッドストックの直接製造”、”ロボットのカスタマイズパーツの作成” にはもってこいかなと思います!
今回使用した3Dプリンタの概要です。
・使用機種:Markforged Metal X
・最大造形サイズ:300 x 220 x 180 mm
・利用できる素材
17-4 ステンレス鋼
H13スチール鋼
A2スチール鋼
D2スチール鋼(近日リリース)
チタン Ti6Al4V(近日リリース)
インコネル (IN) 625(近日リリース)
銅、アルミニウム (6061, 7075)(開発中)
*基本的に同じノズルで複数の材料が使えます。
※今回造形したものの実物はコンパス小倉に展示しております!
※また、弊社でもMetal Xの販売も行っております!
「あんなものは出来ないの?」「こんなものは出来ないの?」
というご相談は是非Booleanまで!