当社に「レーザー焼結式(SLS)」の3Dプリンターがやってきた

みなさん、こんにちは!

Booleanの濵﨑トキです。

めっきり秋らしくなってまいりました。食欲の秋、スポーツの秋、そして3Dプリンターの秋ですね。

特に秋空のもとでは、「レーザー焼結式」の3Dプリンターが最もイキイキとして感じられます。素材が粉末なので、夏の高い湿度よりも爽やかな秋の空気にはもってこいです。

ちなみにレーザー焼結式というのは、粉末材料を敷き詰めたところに、レーザーで一層毎焼結させて積層造形する方式で、3Dプリンターという言葉でイメージするようなノズルから溶けた材料がニュルニュルと出てきて固めて造形する方式(FDM)とはかなり違います。

以下がSLSでの造形イメージです。

ということで、当社もこのレーザー焼結式の3Dプリンターを購入いたしました!

それがこちら

※3Dプリンターの隣に写っているのはイメージです。
※3Dプリンターの大きさはだいたい一人暮らしの冷蔵庫くらいでしょうか。こんな感じでデスクの横に置いていても、おしゃれで違和感がありません。

こちらの3DプリンターはSinterit Lisa Proという機種です。

何が一番の特徴かというと、「一体型の稼働部品が一発で作れる」という点です!

例えば以下のようなものを、一発造形できます。

写真だけだと何かよくわからないと思いますが、一旦「複雑そう」というのだけが写真では伝わりましたでしょうか。以下動画です。

バネ構造と歯車的な構造の動きはご堪能いただけましたでしょうか。

そして、このバネ的な構造や歯車的な構造を全て合わせた状態で一体造形ができます。こんなものを作れちゃう3Dプリンターが300万円くらいで買えてしまう世界がもう北九州市にも来ているわけです。

こんなSinterit Lisa Proですが、他にも以下のようなメリットがあります。

・造形時のサポートが付かないので、制限のめっちゃ少ない自由な形状がつくれて後処理も楽ちん!

・材料の歩留まりがめちゃくちゃいい!(少材料でできる!)

・各稼働部材間の最小距離は0.2mmまで!

・仕上がりが綺麗で、最終製品にも使える!

・TPE(柔らか素材)とかも造形できる!

<Sinterit Lisa Proのスペック>
・使用機種:Sinterit Lisa Pro
・本体サイズ:690mmx 500mm x 880mm
・方式:SLS(レーザー焼結式)
・造形素材:PA11、PA12、TPU、TPE
・精度:XY最小0.05mm,Z最小0.075mm
・最大造形サイズ:110 mm x 160 mm x 250 mm(対角線上 316mm)
(以下、PA11を使用した場合)
・引張強さ:54(N/mm²)
・耐衝撃性: 150 (KJ/m²)以上
・ショア硬度:D76

かなり複雑で細かなパーツやケースなどもお手の物。

※今回造形したものの実物はコンパス小倉に展示しております。
※また、弊社でも造形・プリンターの導入コンサルを承っております。お気軽にお声掛けください。

「あんなものは出来ないの?」「こんなものは出来ないの?」
というご相談は是非Booleanまで
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